
フリーランスのヨガインストラクターになるには、どんな準備をすればいいの?
会社員しか経験したことがないから、必要な手続きなんかを知りたいな。
あと、独立前にしておいた方がいいこともあれば教えて!
本日はこんなお悩みにお答えします。
本記事の内容は以下のとおり。
- 会社員のうちにやるべき事がわかる
- 独立後にやるべきことがわかる
- フリーランスに必要なものがわかる
この記事を書いている僕は、ヨガスクールで宣伝部門の部長として働いています。
これまでヨガインストラクターさんの独立のためのサポートをさせていただいてきましたが、その経験から独立前と後で準備すべきポイントをまとめました。
これからフリーランスのヨガインストラクターへのキャリアアップを考えてるあなたの参考になればうれしいです。
✔本記事を書いた人
ucozi(@ucozi_ikeda)
会社員のうちにやっておくべきこと【独立してからじゃ遅いです】
会社員を辞める前に、必要な準備は以下の3つです。
- 貯金
- クレジットカードの作成
- ローンの契約
一つずつ深掘りしていきます。
準備①:貯金
貯金は大事。
フリーランスならある日突然、収入がゼロになっても生きていけるだけの備えは必要です。
貯金なしで独立しようと思ってるなら、無謀すぎます。


300万は1年間収入がゼロでも生きていける目安。
この間に戦略の軌道修正や、最悪、再就職を探す猶予期間を確保できます。
とはいえ、収入ゼロのまま1年間を過ごすのも考えづらいですし、そもそも300万円が溜まるまで待ってたら、いつまでも独立できないですよね。
なので、
- 150万なら半年
- 100万なら数ヶ月
の猶予が確保できると考えておけばOKです。
貯金がないと精神が崩壊します。
貯金は心の安定剤です。
例えば
- フリーランスになりたて
- 毎月20万は必要
上記のヨガインストラクターなら、
- ① 貯金が1万円しかない人
→すぐに稼がないと終了 - ② 貯金が100万円ある人
→5ヶ月以内に安定収入を確保せねば! - ③ 貯金が300万円ある人
→稼げなくても1年はなんとかなる
となります。
心の余裕は貯金額に左右されます。
貯金があった方が、フリーランス人生を謳歌できます。
準備②:クレジットカードの作成
クレジットカードはフリーランスになる前に作った方がいいです。
理由は、フリーだと審査に落ちやすいから。
会社員は原則、毎月給与が振り込まれるので信用度が高いです。
フリーランスはなったばかりだと継続してお仕事が発生していることを証明できないので、マイナスの評価をされやすいです。
最近ではフリーランス専用のクレジットカードというのも出てきてます。
でも、会社員の時に作った方が選択肢が多いので、独立前に作成してしまいましょう。
プライベートのカードとは分けた方がいい

仕事用のクレジットカードはあったほうがいいです。
プライベートと仕事用を分けておくと、会計処理がラクなので。
プライベートの費用と経費が混在していると、仕分けの作業が発生します。
確定申告をしないといけないフリーランスにとっては、こうした細かい作業はなるべく減らしておいた方がいいです。
会計ソフトを導入すればカードの決済履歴をデータとして反映させられる機能がついてるものもあります。
計上する勘定科目もある程度予測してくれるので、会計の知識がない人でもわりと簡単に税務処理ができるので便利です。
準備③:ローンの契約
フリーランスはローンが組みにくいです。
特に、住宅ローンは審査が厳しいので、購入の予定がある人は会社員の間に審査を終わらせてしまいましょう。
フリーランスがローンを組もうとした場合、
- フリーになってからの年数
- 年度によって年収にバラつきがないか
をチェックされると言われています。
フリーの年数が長いほど評価は高くなりますが、新米フリーランスにはキャリアがないので、かなり厳しめです。
会社員をやめてフリーランスになったらやるべき手続き4つ
ここから先は、独立後に行うべき手続きについて解説です。
会社員を辞めた後に行うことは、主に4つ。
- 国民年金への切り替え
- 国民健康保険への切り替え
- 開業届出書の提出
- 青色申告申請書の提出
順番に見ていきましょう。
国民年金への切り替え
フリーランスになったら厚生年金から国民年金に切り替える必要があります。
退職後、14日以内に行うことが原則です。
手続きは最寄りの市区町村役場の国民年金窓口で。
必要なものは以下の4つです。
- 退職を証明できる書類
(離職票、健康保険喪失証明書、退職証明書など会社からもらう書類) - 身分証明書
(運転免許証やパスポート) - 年金手帳
- 印鑑
国民健康保険への切り替え
日本では公的医療保険に加入する義務があるので、独立したら原則、国民健康保険に加入することになります。
こちらの手続きも退職後、14日以内に最寄りの市区町村役場で手続きを行います。
なので、国民年金の手続きと一緒にやってしまいましょう。
必要なものは以下のとおり
- 健康保険の資格喪失日がわかるもの
(離職票や退職証明書、退職日が記載された源泉徴収票など) - 身分証明書
- マイナンバー(個人番号)が確認できるもの
- 印鑑
会社で入ってた保険を続けるという選択肢も
会社員から独立する場合、これまで会社で加入していた社会保険を最長2年間、任意継続することができます。
継続を検討すべき人は、扶養家族が多い人。
この場合、保険料が安くなる可能性があります。
それ以外の人は、国民健康保険で問題ないかと思います。
開業届出書の提出
開業届の正式名称は「個人事業の開廃業届出書」。
フリーランスとして活動することを税務署に知らせる届出です。
原則、事業を開始してから1か月以内に提出するルールとなってます。
でも、実は提出しなくても特に罰則はありません。
開業届を提出するメリットは?

開業届を出すことで得られるメリットは以下のとおり。
- 青色申告で確定申告できる
- 小規模企業共済に加盟できる
- 証明書になる
青色申告については、次のパートで解説します。
小規模企業共済は、退職時や廃業時に給付金が支給される制度。
退職金の代わりと思ってもらえばいいです。
また、開業届の控えは保育園や学童の手続き時に証明書として必要となる場合があります。
開業届は、本気でフリーランスとして活動をするなら、出しておいたほうがベターです。
青色申告申請書の提出
青色申告承認申請書は、青色申告をするために必要な届出です。
青色申告は、節税効果が高い=税金が安いので、できれば利用したいところ。
申請は開業届と同じく、税務署に行います。
ちなみに、青色申告を利用しない場合は白色申告となります。
青色申告と白色申告でどのくらい税金が違う?

例えば、以下の場合
- 年収400万円
- 経費80万円
納税額はこちら
- 青色申告:739,668円
- 白色申告:908,278円
差額は
- 168,610円
となります。
ざっくりシミュレーションですが、青色申告の方がかなりお得ですね。
以上で必要な手続きの紹介は終わりですが、追加で用意しておいた方がいいものについて紹介しておきます。
フリーランスとして働くために必要なもの5つ
ここからは、後々用意しておくと便利なものをご紹介します。
用意しておいた方がいいものは、以下の5つ。
- 仕事用の通帳の開設
- 会計ソフトの購入
- 請求書雛形の準備
- 名刺の作成
- メールアドレスの作成
詳しく解説します。
仕事用の通帳の開設
クレジットカードと同様に、口座についてもプライベートと仕事用を分けましょう。
確定申告の際、プライベートの入出金と仕分ける手間が省けます。
あと、プライベートの口座と分けておくことで、会計ソフトによっては取引内容を同期できるものがあるので、かなりの作業時間を短縮できます。
会計ソフトの購入
帳簿付けや確定申告を一人でやるなら、会計ソフトは必須です。
経理スタッフや税理士に依頼できる金銭的余裕があれば別ですが、会計の勉強するよりもツールに頼った方が早いです。
おすすめは以下の3つ。
悩んだら がイチオシ。
ひと通りの機能を網羅しつつ、980円/月(税抜)〜と安いです。
今回紹介した会計ソフトは、特に会計初心者でも扱いやすいよう設計されています。
請求書雛形の準備
請求書は大事。請求書でミスると、信用度かなり低いです。
請求書のフォーマットや書き方はググればたくさん出てきますが、先に紹介した会計ソフトを導入すれば付属で利用できるのでおすすめです。
※弥生の青色申告オンラインは別オプション
名刺の作成
SNSの時代と言われていても、名刺はまだまだ必須ツールです。
名刺交換の際に、「名刺もってないです」と言われたら、社会人としていかがなものかと思われかねません。
準備しておくに越したことはありません。
名刺に記載すべき必須要素は以下の7つです。
- 名前
- 職種・肩書・資格
- 住所
- 電話番号
- メールアドレス
- 運営しているサイトURL
- SNSアカウント
名刺のつくり方ですが、おすすめは以下の3つ
- テンプレートから選んで作成
- クラウドソーシングでオリジナルデザインを依頼
- Canvaとラクスルを使って最安でつくる
3つ目ですが、「Canva」と「ラクスル」というサービスを使えば、名刺100枚をワンコインで作成することもできます。
詳しくは以下の記事で解説しています。
メールアドレスの作成
メールアドレスも必須です。
Gmailなどのフリーアドレスでも可能ですが、できれば独自ドメイン(独自のホームページ)をもった方が信頼性は高まります。
こちらもプライベートと仕事用とは、分けた方がいいと思います。
ホームページの立ち上げ方について知りたい方は、こちらの記事で詳しく解説しています。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回はヨガインストラクターが会社員からフリーランスになる前後の準備について解説しました。
改めて内容をまとめると、以下のとおり。
独立前の準備
- 貯金
- クレジットカードの作成
- ローンの契約
独立後の手続き
- 国民年金への切り替え
- 国民健康保険への切り替え
- 開業届出書の提出
- 青色申告申請書の提出
そしてフリーランスとして活動するなら用意しておいた方がいいものは
準備しておいた方がいいもの
- 仕事用の通帳の開設
- 会計ソフトの購入
- 請求書雛形の準備
- 名刺の作成
- メールアドレスの作成
でした。
以上で準備はオーケー。
あとはフリーランスで活動していくための基盤として、継続的なお仕事を見つけていきましょう。
ヨガインストラクターの仕事の見つけ方については、以下の記事で詳しく解説しています。
本日はこのあたりで。
今回の記事が、皆さまのお役に立てれば嬉しいです。
本日も最後までお読みいただきまして、誠にありがとうございました。