マシンピラティスの資格取得に興味はあっても、どこから始めればいいのか分からず悩んでいませんか?
実は、マシンピラティスの資格を取得するためには、いくつかの独特なルールやステップがあります。
なぜなら、マシンピラティスは専門的な技術と知識を要求される分野で、基礎となるマットピラティスの理解が不可欠だから。
ということで、この記事では以下のポイントに焦点を当てています。
本記事を読むことで、マシンピラティスの資格取得に関する悩みや疑問が解決できますよ。
マシンピラティスのブームに乗り遅れないための第一歩を踏み出しましょう!
✔本記事を書いた人
ucozi(@ucozi_ikeda)
本記事はマシンピラティス資格に限定して解説しています。ピラティス資格の全般について知りたい人は、こちらの記事を参照してください。
マシンピラティスとは?
マシンピラティスは、専用の機器を用いて行うピラティスの一形態です。マシンが体の動きをサポートしてくれることで、より効果的で安全なトレーニングが行えます。
マットピラティスとの違い
マットピラティスは「自重」と呼ばれる自身の体重を利用したエクササイズですが、マシンピラティスでは、リフォーマーやキャデラックといった専用の機器を使います。
これらのマシンは抵抗を調節できるので、筋力が低い初心者から上級者まで幅広いレベルに対応し、腰痛がある方や高齢者でも安全に運動が行えます。
マットピラティスに比べてマシンピラティスは、個々のニーズや体力レベルに応じたカスタマイズが可能です。
マシンを使うメリット
マシンを使用する最大のメリットは、体の特定の部位に焦点を当てやすいことです。
例えば、リフォーマーを使用することで、腹部や腰、足の筋肉を効率的に鍛えることが可能です。
また、マシンは適切なフォームを維持しやすいため、怪我のリスクを低減し、より効果的な運動が可能になります。
マシンピラティスは、特定の筋肉群を集中的に鍛えることで、体のバランスと機能を改善するのに理想的です。
昨今のマシンピラティスブームの背景
近年、マシンピラティスは急速に人気を集めています。このブームの背景の要因は主に3つ。
順番に解説します。
エクササイズの多様性と効果
マシンピラティスにはリフォーマーの他にもキャデラック、チェア、バレルなどいくつか種類があります。これらを使い分けることで腹筋、背筋、脚の筋肉など、身体の様々な部位を効果的に鍛えることができます。
さらに、これらのマシンは負荷の調整が簡単で、トレーニングの難易度を体力やニーズに合わせて変更できます。これにより、怪我のリスクを抑えながら効率的にトレーニングを行うことができます。
マシンピラティスの多様性と効果は、個々のニーズに合わせた効果的な運動方法を提供し、幅広い人々に受け入れられています。
グループレッスンの人気
最近では、リフォーマーを使用したグループレッスンが人気です。これは、かつての個別指導中心のピラティスから、10人以上の参加者が一緒にトレーニングを行うスタイルへと変化してきていることを示しています。
大人数で行うことでレッスン料金も手頃になり、より多くの人々がマシンピラティスを楽しむことができるようになりました。
グループレッスンの普及は、マシンピラティスを気軽に楽しめる機会を増やし、その人気をさらに高めています。
K-POPアイドルやインフルエンサーの影響
また、K-POPアイドルや芸能人など、多くの著名人がマシンピラティスを実践しており、彼女らの身体的変化や健康へのポジティブな影響がSNSを通じて広く共有されています。
これが、一般の人々のマシンピラティスへの関心を高め、ブームに拍車をかけています。
著名人の影響は強く、彼らが実践するマシンピラティスへの関心が一般人にも波及し、人気をさらに加速させています。
基本はマットピラティスの資格が前提条件
マシンピラティス資格を目指すには、まずマットピラティスの資格取得が前提条件となることが多いです。
これは、PMA(Pilates Method Alliance)と呼ばれる、ピラティス業界の標準を設定する国際的な組織があり、PMA所属団体は「マット」→「マシン」の順で学ぶことをルール化しているからに他なりません。
PMAは国際的なピラティス団体
「PMA」は「Pilates Method Alliance(ピラティスメソッドアライアンス)」の略で、ピラティス指導者のための国際的な非営利団体で、本部はアメリカのフロリダにあります。
ピラティスの創始者「ジョセフピラティス」が作り上げたメソッドの質の維持・向上を目指した団体。PMAでは一定の教育基準を設け、全世界のピラティス団体の登録を促しています。
例えば、BalancedBody(バランスドボディ)やBasiピラティス、PHIピラティスといったピラティス団体が、このPMAに加盟しています。
マシンピラティスの資格取得の基本プロセス
PMAに所属している団体で資格を取得する場合は、初めにマットピラティスで基礎を学びます。これには、基本的なピラティスの動作、呼吸法、姿勢の調整などが含まれます。このステップを経て、リフォーマーやキャデラックなどのマシンに特化したトレーニングへと進むことができます。
これには理由があって、マットピラティスの資格がマシンピラティス資格取得の礎となり、これによってトレーナーはピラティスの全範囲にわたる深い知識と技術を身につけることができると考えられているからです。
とはいえ、最近ではいきなりマシンピラティス資格を目指すコースを提供する団体もあり、少し様子は変わりつつあります。この辺りについては、次のセクションで詳しく解説します。
マシンピラティスの資格を取得できる団体については、記事の最後で紹介してます。
マシンピラティス資格取得の方法
マシンピラティスの資格取得方法は、主に3つのアプローチがあります。
それぞれについて、順番に解説します。
PMA加盟の団体で取得する
前述のとおり、PMA(Pilates Method Alliance)は、ピラティス業界の標準を設定する国際的な組織です。PMA加盟団体での資格取得は、厳格な基準と包括的なカリキュラムに基づいており、ピラティスの理論、運動学、教育方法を深く学べます。
PMA加盟団体での資格取得は、高い品質と国際的な認知を求める方に適しています。
メリット
デメリット
- 国際的な認知と信頼性が高い
- 包括的なカリキュラムで、幅広い知識と技術を習得できる
- PMAのガイドラインに基づいた質の高い教育を受けられる
- 費用が高い場合がある
- 取得までのプロセスが長く、厳格な基準を満たす必要がある
- 地域によってはアクセスしにくい場所でのトレーニングが必要な場合がある
マシンピラティスの資格を取得できる団体については、記事の最後で紹介してます。
PMA以外の団体で取得する
PMA以外の団体でも、優れたマシンピラティスの資格コースが提供されています。これらの団体は、独自の教育方法や特化したアプローチを提供し、特定のニーズや目的に合った資格を提供することがあります。
また、PMAでは講座の時間以外にも、資格取得のために多くの時間を割かなければならないのですが、PMA以外の団体ではそうしたルールがないため、資格取得までの期間を短くすることができます。
ただし、マシンピラティスの資格取得に際して「マットピラティスの知識」を前提とするか否かは団体によって異なりますので、しっかり確認しておきましょう。
メリット
デメリット
- PMA加盟団体よりも柔軟なカリキュラムやアプローチが期待できる
- 費用が比較的低い場合がある
- 特定のスタイルや技術に特化したプログラムを提供していることが多い
- 国際的な認知度がPMA加盟団体に比べて低い場合がある
- 教育の質が団体によって異なる
- 特定のスタイルに偏る可能性がある
マシンピラティスの資格を取得できる団体については、記事の最後で紹介してます。
ピラティス専門スタジオの独自資格を取得する
マシンピラティス専門スタジオが提供する独自資格を検討する際には、いくつかの注意点があります。
それは、スタジオが資格コースを開講する背景に、スタジオの急拡大に伴う人材確保の観点が含まれている可能性があるからです。この場合、スタジオが提供する独自のプログラムが提供できるインストラクターを増やしたいのが主なので、そのスタジオ固有の技術や方法論に限定されることがあります。
つまり、ピラティスの全般的な知識や多様なニーズに対応する能力の習得が不十分になる可能性があります。そのため、プライベートレッスンでクライアント一人ひとりの具体的な要望に柔軟に対応するスキルが身につかないことも考えられます。
ピラティス専門スタジオの独自資格を検討する際は、ピラティスインストラクターとしての幅広い対応力や柔軟性を養うには限界があるかもしれないという点を理解しておくことが重要です。
メリット
デメリット
- 特定のスタジオ独自の技術やスタイルを深く学べる
- スタジオでの実践的な経験を積む機会が多い
- スタジオ固有のコミュニティやネットワークにアクセスしやすい
- 資格の認知度が一般的なものより限定的である可能性がある
- 全般的なピラティス知識や技術の幅が狭まる可能性
- 特定のニーズに合わせた対応力が十分に身につかない場合がある
マシンピラティスの資格を取得できる団体については、記事の最後で紹介してます。
資格取得後のキャリアパス
マシンピラティスの資格を取得した後には、多彩なキャリアパスが開かれます。資格取得後の主なキャリアパスは以下の3つ。
順番に解説します。
マシンピラティス専門スタジオで働く
専門スタジオで働くことは、経験を積み重ねる絶好のチャンスです。ここでは、さまざまなクライアントに対応し、様々なマシンを使った指導スキルを磨くことができます。
特に、都市部には多くの専門スタジオがあり、そこで働くことで、トレーニングの質を高めると同時に、ネットワーキングの機会も得られます。
専門スタジオでの勤務は、実践的なスキルと業界内でのつながりを築く素晴らしい方法です。
マシンピラティス専門スタジオについては、以下の記事で詳しく解説しています。
レンタルスペースなどを活用して活動
少しずつではありますが、最近ではマシンピラティスを備えたレンタルスペースも出てきており、上手に活用して個人レッスンや小規模クラスを開く人も増えてきました。
フリーランスとして自分のスケジュールでクラスを設定し、特定のクライアント層に特化したサービスを高単価で提供するなど、ピラティス指導者としての個人ブランドを確立するのに役立ちます。
レンタルスペースを利用することは、時間とリソースを効果的に管理しながら、個人ブランドを築くための戦略的な方法です。
マシンを購入して自己開業
ひと昔前はリフォーマー1台導入するのに100万円以上必要としていましたが、近頃は30万円以下で導入できるメーカーも複数あり、設置スペースさえあれば個人でも手を出せるレベルになってきました。
そのため、マシンピラティスも自己開業も、マシンピラティス資格を持つ人にとっての有望なキャリアパスです。自宅や専用のスペースにマシンを設置し、個人のスタジオを開設することで、完全に自分のペースでビジネスを運営することが可能です。
自己開業は、自分のビジネスをコントロールし、独自の指導法を追求するための自由度の高い選択肢です。
まとめ
本記事では、「マシンピラティス資格取得の基本と注意点」をテーマに解説しました。
内容を改めて整理すると以下のようになります。
マシンピラティスの資格取得に興味がある方は、まずは最寄りのピラティススタジオやトレーニングコースを調べてみてください。
また、実際にピラティスクラスを体験して、指導方法や雰囲気を感じ取ることもおすすめします。
マシンピラティスが取得できる団体・講座一覧
以下、2024年1月現在でマシンピラティス資格を発行している団体・講座一覧です。マシンピラティスの取得に際して「マットピラティス資格」が必要か否かは団体によって異なるため、事前に確認をしてください。
PMA加盟団体
- BalancedBody(バランスドボディ)
- BASI PILATES(バシ ピラティス)
- Peak Pilates(ピークピラティス)
- FTP Pilates (Fit To Perform)
- PHI Pilates(ピーエイチアイピラティス)