これからピラティス資格をとる初心者向けに、おすすめの資格を教えて欲しいな。
本日はこんなお悩みにお答えします。
先日、情熱大陸に女優の広瀬すずさんが密着されてましたが、撮影に望む前のトレーニングとして「ピラティス」を実践されてました。
最近ではヨガ専門誌「ヨガジャーナル日本版」で、これまたピラティスインストラクターとして活躍する優木まおみさんが表紙を飾っていらっしゃいました。
昨年あたりからヨガスタジオよりもピラティス専門スタジオの新規オープンのほうが多くなっています。
そう、フィットネス業界では昨今、ピラティスに注目が集まっています。
そんな話題のピラティスですが、いざ「資格を取ろう!」と調べてみると、たくさんの団体・資格が出てきて悩んでいる方も多いと思います。
そこで、本記事ではこれからピラティス資格を取得しようと情報収集しているあなたに代わって、ピラティス資格についてまとめました。
既にヨガインストラクター資格などを持っていてベースがある、ない、によっても選び方は変ってきますので、ぜひ本記事を参考にしていただければと思います。
✔本記事を書いた人
ucozi(@ucozi_ikeda)
この記事を書いている私は、ヨガスクールで宣伝部長として働いています。
仕事を通じて得た情報をもとに、信頼性の高い記事をお届けしています。
本記事はピラティス資格全般について解説しています。
マシンピラティスの資格について知りたい方は、以下の記事もあわせて参考にしてください。
ピラティス資格とは?種類は大きく分けて2種類
まずはざっくり、ピラティスの資格について説明しておきましょう。
ピラティスインストラクターに関する資格は、大きく2種類に分かれます。
- マットピラティス
- マシンピラティス
「マットピラティス」は、マットの上で行うピラティスのことで、ヨガマットに比べてやや厚手のマットを使用します。
「マシンピラティス」はその名のとおりマシンを使って行うピラティスになります。通常、マシンピラティスの資格はマットピラティスの資格取得後に、取得する流れになります。
マシンには以下のような種類があります。
- リフォーマー
- キャディラック
- ワンダーチェアー
- ラダーバレル
ちなみに、使用するマシンの種類はスタジオによって異なります。
これから資格を取るなら「マシンピラティス」まで取れる団体がおすすめ
以前はマシンの導入費用も高く、ピラティスを取り入れてるスタジオも少なかったので、ピラティスといえばマシンが不要な「マットピラティス」が多かったです。
しかし近年はマシンなどの設備も安価になりつつあり、マシンを導入するピラティス専門スタジオも増えてきました。
そのため、これからピラティスを取得するなら、「マシンピラティス」対応コースが準備された団体がおすすめです。
資格取得を検討している団体コースは、事前に確認をしたり、問い合わせておきましょう。
ピラティスには国家資格がありません
ちなみに、よく聞かれる質問として
「ピラティスには、国家資格がありますか?」
というもの。残念ながら、ピラティスには国家資格はありません。ただし、「PMA」というものがあります。
PMA(Pilates Method Alliance)とは?
「PMA」は「Pilates Method Alliance(ピラティスメソッドアライアンス)」の略で、ピラティス指導者のための国際的な非営利団体で、本部はアメリカのフロリダにあります。
PMAでは一定の教育基準を設け、全世界のピラティス団体の登録を促しています。つまり、ピラティスの創始者「ジョセフピラティス」が作り上げたピラティスメソッドの質や技術の維持・向上を目指した団体。
PMAに登録しているピラティス団体は、「世界でも通用する水準のピラティス団体である」という証明にもなります。
とはいえ、日本ではそれほど馴染みがないので、国内で活動するなら必須ではありません。
PMA以外の認定団体でも質の高い教育を提供するところは存在しますし、PMA加盟の団体で資格取得を目指す場合、授業とは別に結構なボリュームの課題が提出されることが多く、資格取得には少しハードルが高いです。
ピラティス資格ならPMA一択のような論調がありますが、現場レベルではそんなこともありませんので、ご自身のライフスタイルなどに合わせて選びましょう。
ピラティス資格の学び方は対面 or オンライン
さて、ピラティス資格の学び方についてですが、こちらも大きく分けると2パターンに分かれます。
- 対面での受講
- オンラインまたは通信講座での受講
対面講座は実際に体に触れながら学びを深めることができるのが利点です。
オンライン講座についてはコロナウイルス感染拡大に伴い、近年増えてきました。
とはいえ、ピラティスの資格を発行している団体は本当に多いので、これから取得するならどの団体が発行している資格なのか、取得にはいくら費用が必要か、受講場所はどこか、スケジュールはどのようなものかなど、資格を取得する目的を踏まえたうえでしっかりと比較検討することをおすすめします。
おすすめ!ピラティス資格が取得できる団体9選
これより「おすすめのピラティス資格」を発行する、国際的にも有名な9つの団体をご紹介します。詳細は以下のとおり。
ちなみに、PMAに加盟している団体は、このうちの以下5つです。
それぞれの団体について、具体的に紹介します。
BalancedBody(バランスドボディ)
※画像:BalancedBody 公式サイト
BalancedBodyは、ピラティスマシンを販売するマシンメーカー。ジョセフピラティスと共に開発したマシンを世界100か国以上に販売し、40年以上の歴史があるメーカーです。
メーカーとして多くのピラティス団体に販売しているため、中立な立ち位置から、体の動きの原則(ムーブメントプリンシパル)や豊富なエクササイズを学ぶことができます。
BASI PILATESと同様、日本ではzen placeが養成コースを担当しています。
料金
- マットインストラクタートレーニング(64h):¥298,000
- リフォーマーインストラクタートレーニング(64h):¥308,000 ほか
BASI PILATES(バシ ピラティス)
※画像:BASI PILATES 公式サイト
1989年に設立。南カリフォルニアのニューポートビーチに本部があります。世界30ヶ国、650ヶ所で開催される世界最大級のピラティスインストラクター養成コースを展開。
日本では2006年よりzen placeが養成コースを担当しています。
マットエクササイズとピラティスマシンを利用したエクササイズの資格があり、学び方も「通学」、「オンライン」、「ハイブリッド」の3つから選ぶことができます。また、それとは別に医療従事者向けのコースもあります。
料金
- Mat指導者資格コース 通学コース(36h):¥450,000
- Mat指導者資格コース オンラインコース(動画+24h):¥198,000
- Machine指導者資格コース 通学コース(72h+450hの課題あり):¥640,000円~ ほか
Peak Pilates(ピーク・ピラティス)
※画像:Pilates Alliance 公式サイト
米国フロリダ州に本部を置く団体。アメリカの数多い団体の中でも中心的な存在で、一般愛好者はもちろん、トップアスリート、セレブリティと幅広い人々が利用しています。
国内では、青山と鎌倉にあるピラティスアライアンスのスクールにて資格を取得できます。
マットピラティスとマシンピラティスの両方の資格があり、それぞれレベルが3段階に分かれています。
料金
- ベーシックマット・インテンシブ(4日間):¥156,200
- インターミディエイトマット(2日間):¥91,300
- PeakPilates Comprehensive Level1(10日間):¥493,900
- PeakPilates Comprehensive Level2(5日間):¥278,300
- PeakPilates Comprehensive Level3(6日間):¥290,400 ほか
FTP Pilates (Fit To Perform)
※画像:FTP Pilates 公式サイト
1991年にイギリス・ロンドンで設立されたピラティス団体。日本では各地にFTP Pilatesアカデミーがあり、各アカデミーに在籍するFTPマスタートレーナーによって養成コースが行われています。
ちなみに、資格コースの料金は開催するアカデミーによって若干異なります。また、ピラティスジャパンのホームページに掲載されているアカデミー一覧のリンクがいくつも切れていたので、しっかり管理できているのか懸念されます。
料金
- FTPベーシックマットピラティス インストラクター養成コース(36時間):¥189,200~
- FTP ベーシックマットピラティスプラスインストラクターコース(30時間):¥189,200 ~ ほか
STOTT PILATES(ストットピラティス)
※画像:BODY MODE 公式サイト
「STOTT PILATES」は、カナダのトロントに本部があり、ピラティス界の「アイビー・リーグ(名門校)」とも呼ばれています。ダンサーだったモイラ・メリスーが夫のリンドセイと共に1988年に立ち上げました。
日本ではいくつかのスタジオが公認トレーニングセンターとして養成コースを開催しています。
料金
- IMP(初中級マット)コース(95時間 ※自主練習含):¥199,500~
- AM(上級マット)コース(125時間 ※自主練習含):¥363,000~
PHI Pilates(ピーエイチアイピラティス)
※画像:PHI Pilates 公式サイト
PHI Pilates は、ジョセフ・H・ピラティス氏が考案した「リハビリテーション」と「コンディショニング」としてのピラティスを正式に継承している団体の一つ。機能改善やコンディション調整、パフォーマンスアップに期待できるピラティスを学ぶことができるので、アスリートを中心に人気です。
資格認定養成コースは8種類あり、マットⅠ/Ⅱ、プロップス、バレル、チェア、タワー、リフォーマーⅠ、リフォーマーⅡ、Ⅲと細かくコースが設定されています。
料金
- マットⅠ/Ⅱ(4日間):¥242,000
- リフォーマー Ⅰ(2日間):¥264,000 ほか
POLESTAR PILATES(ポールスターピラティス)
※画像:POLESUTAR PILATES 公式サイト
アメリカの理学療法士で博士号を持つブレントアンダーソン氏にが1992年に設立した団体。マイアミに拠点を置き、臨床の治療とピラティスを融合させたリハビリテーション医学をベースとしたピラティスを普及しています。
現在は40の国に教育センターがあり、日本でもポールスターピラティスのメソッドを学ぶことができます。
料金
- Gateway Mat(3h+2日間):¥70,000
- マットコース(10時間+5日間):¥280,000
- リフォーマーコース ¥360,000 ほか
※各コース、別途、試験料がかかります
BESJ(Body Elements System Japan)
※画像:BESJ 公式サイト
BESJは、一般社団法人 ボディ・エレメント・システム・ジャパンが運営し、東京に本部を置くピラティス団体。ジョセフピラティスの元で23年もの間トレーナーとして働いていた直弟子のピラティスエルダー イヴ・ジェントリーのメソッドをベースにしているのが特徴。
日本各地に公認スタジオがあり、マットピラティスのほか、リフォーマー、チェア、スパインコレクター、ラダーバレルなど数多くのマシンピラティスのコースがあり、全国の提携スタジオで資格を取得することができます。
- マットピラティストレーナー指導者資格コース(32h):¥187,000
- マシンピラティス指導者資格コース(リフォーマー&トラペツテーブル)(22h):¥286,000 ほか
IHTAピラティス
※画像:YMCメディカルトレーナーズスクール 公式サイト
一般社団法人 国際ホリスティックセラピー協会が認定するピラティス資格。初心者はもちろん、ヨガインストラクターを経験された方にも支持されているコースです。マットピラティスについてのレッスン方法や、効果を引き出せるレッスンプログラミングなどをわかりやすく学びます。
資格取得は認定校であるYMCメディカルトレーナーズスクールで受講することができます。また、同スクールではPHIピラティスがカリキュラムを監修するアドバンスコースを学ぶこともできます。
- ピラティスインストラクター ベーシック(40h):¥268,000
- ピラティスインストラクター アドバンス
ピラティス資格をとるなら今がチャンス
今、このタイミングでピラティス資格に興味を持たれたあなたは、かなり情報感度が高い人だと思います。
冒頭でも述べましたが、ピラティスは今後注目のジャンルだから。それを裏付ける理由があります。
芸能人がピラティスをトレーニングに取り入れてる
歌手の倖田來未さんや女優の加藤ローサさんや中条あやみさん、インスタグラムのフォロワー数が58万人を超えるモデルの伊原葵さんなどなど、SNSなどでトレーニングにピラティスを取り入れていることを公表しています。
関連ニュース
スタジオオープンが急増
最近ではピラティス専門スタジオのオープン情報をかなり耳にします。スタジオが増えるということは、そこでの働き手も必要になってきますから、ピラティス資格を活かす場が広がることが予想されます。
関連ニュース
求人数に対してインストラクターが足りてない
こちらについては、裏付けデータはなくて私の感覚になってしまいますが、先ほどお伝えしたとおりピラティススタジオのオープンが増えている反面、インストラクターの数が足りていない印象があります。
ピラティスの資格を持っているだけで、就職・転職といった選択肢は格段に広がります。
結局、初心者にはどこのピラティス資格がおすすめ?
ピラティス初心者の方なら「受講期間が長めの資格」がおすすめです。
団体によっては数日から1週間程度の受講期間で取得できる資格もありますが、この場合「解剖学」についてある程度は理解していることを前提にプログラムが組まれている場合が多いです。
そのため、ヨガインストラクターや理学療法士、整体師など、他分野で解剖学についての基礎を持たれた方の受講が多い団体だと、周りのレベルについていけないなんてことも。
解剖学などのベースがない方は、初心者でも受け入れている「受講期間の長めの資格」がおすすめです。
個人的には、以下の3つがおすすめです。
まとめ
本日はおすすめピラティス資格についてまとめました。
繰り返しになりますが、ピラティス資格については発行している団体がほんとうに多いので、どのレベルを対象にしているコースなのか、取得にはいくら費用か、学べる内容と期間は?といった内容をしっかり調べて比較検討することをおすすめします。
また、ピラティス初心者であれば「受講期間が長めの資格」がおすすめです。数日の短期間で取得できるものもありますが、しっかりと身に着けたいなら初心者を対象にしたカリキュラムで受講時間数の長いコースを選ぶのもひとつです。
気になる団体の資格があれば、まずは資料請求から行い、可能な限り体験会に参加するようにしてください。
また、「まずは、もっとピラティスを体験してみたい!」という人は、ぜひいろいろなレッスンに参加してみてください。
マシンピラティスの体験レッスンができるスタジオについて下記にまとめてあります。
≫ 【体験レッスンあり】マシンピラティス専門スタジオ5選|初心者におすすめ
本日は以上です。
本記事がどなたかのお役に立てたら嬉しいです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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