
オンラインでレッスンをする機会が増えましたが、イヤホンのし過ぎで耳が痛いです。
耳をふさがない骨伝導イヤホンのメリット・デメリットが知りたいな。あと、おすすめ商品も教えて。
本日はこんなお悩みにお答えします。
記事の内容
- 骨伝導イヤホンとは?なぜ人気?
- 近年、イヤホン難聴が急増中
- 骨伝導イヤホンのメリット
- 骨伝導イヤホンのデメリット
- ヨガにおすすめの骨伝導イヤホン3選
結論を先にお伝えすると、「骨伝導イヤホン」はかなりおすすめです。
ヨガインストラクターでオンラインレッスンを行っているなら、早く骨伝導イヤホンに変えたほうがいいかもです。
理由は、今までのイヤホンを使いすぎると耳にダメージが蓄積されていくから。
本記事では「イヤホンを使用するリスク」について解説するとともに、「解決策としての骨伝導イヤホン」を紹介します。
「イヤホンのし過ぎで耳が痛い」といった経験のある人は、ぜひ最後までお読みください。
✔本記事を書いた人
ucozi(@ucozi_ikeda)
この記事を書いている私は、ヨガスクールで宣伝部長として働いています。
仕事を通じて得た情報をもとに、信頼性の高い記事をお届けしています。

骨伝導イヤホンとは?
「骨伝導イヤホン」はその名のとおり、骨を震わせることで聴覚神経に音を伝導させるもの。
具体的にはこめかみ近くの骨を震わせて音を伝導させます。
従来のイヤホンは耳を塞いでしまうのに対し、骨伝導イヤホンは耳をふさがないので、周囲の音を聞きながらイヤホンを使用することができます。
最近ではオンラインレッスンなど、ヨガインストラクターの中でも使用している人が増えてきています。
例えば、「ISO YOGA オンラインスタジオ」を主宰するヨガ講師の磯沙緖里さんも雑誌「ヨガジャーナル日本版」(vol.76 2021/8/9号)で骨伝導イヤホンを愛用されていると紹介されてました。

骨伝導イヤホンは、なんで人気なの?
人気の背景には、イヤホンの長時間利用によるトラブルが増えていることがあります。
トラブルには大きく分けると2種類。
- イヤホン難聴(音響性難聴)
- カビ(外耳道真菌症)
順番に解説します。
イヤホン難聴(音響性難聴)
新型コロナウイルスの拡大により、オンライン環境を利用する機会が増えました。と同時に、イヤホンを耳にはめる機会も増えています。
それに伴い、増加傾向にあるといわれているのが「イヤホン難聴」です。
「イヤホン難聴」は、正式には「音響性難聴」と言い、本来は爆発音やコンサート・ライブ会場などの大音響などにさらされる人に起こりやすい症状です。
しかし、最近ではヘッドホンやイヤホンで大きな音を聞き続けたり、長時間イヤホンを使用することによって起こりやすくなっており、特に問題視されています。
WHO(世界保健機関)でも警鐘を鳴らしており、全世界で11億人もの若者たち(12~35歳)が、携帯型音楽プレーヤーやスマートフォンなどによる「音響性難聴」のリスクにさらされていると報告されています。
※WHO/1.1billion people at risk of hearing loss/2015.
また、最近の調査でも40代以下の男女で聴力が低下していることが報告されています
※国立病院機構東京医療センター聴覚障害研究室が2021年3月に英医学誌「ランセット・リージョナル・ヘルス」電子版で発表。
80dbで40時間以下が目安
WHOでは健康被害を起こす目安として、下記を示しています。
- 80dBで1週間当たり40時間以上
- 98dBで1週間当たり75分以上
80dbは地下鉄の車内(窓を開けた状態)、90dbは騒々しい工場の中や大声による独唱程度の音量と言われています。
これ以上の使用は、耳の健康を害す率が高くなるとのことなので、イヤホンの長時間使用は避けるのがベターです。
カビ(外耳道真菌症)
耳のトラブルとして「カビ」で悩む人も増えています。
イヤホンなどをして耳の中が高温多湿の状態が続くと耳の穴の中にカビが生え、このカビが原因で「外耳道真菌症」になると言われています。
真菌を全て取り除くには時間がかかり、また自然に治癒することはほとんどないとのことなので、「かからない」のがとても大事になります。
こうした理由で注目されているのが「骨伝導イヤホン」なんです。
骨伝導イヤホンのメリット・デメリット
骨伝導イヤホンのメリットとデメリットをまとめます。
メリットは以下の3つ。
- 耳が蒸れない
- 耳が痛くない
- 周りの音が聞こえる
そして、デメリットは以下の3つ
- 音質がやや劣る
- 音漏れする
- 値段が高い
それぞれ詳しく解説します。
【メリット①】耳が蒸れない
骨伝導イヤホンなら、耳をふさがないので蒸れる心配がありません。
通常のイヤホンだと装着時に外耳道を擦って傷つけたり、長時間使用することで耳の中が高温多湿になるなど、擦れや蒸れによりカビが繁殖してしまうことがあります。
でも、骨伝導イヤホンにすれば、カビ(外耳道真菌症)による耳のトラブル発生リスクがなくなります。
【メリット②】耳が痛くない
骨伝導イヤホンは、耳への痛みがありません。
多くのイヤホンは耳が痛くならないような工夫がされていますが、長時間使用したり、耳の形に合わなかったりすると、耳が圧迫されて痛くなってしまいます。
でも、骨伝導イヤホンなら、そんな痛みから解放されます。
【メリット③】周りの音が聞こえる
骨伝導イヤホンは、耳をふさぐことがないため、音楽やYouTubeなどの音声と同時に、周囲の音を聴くことができます。
なので、ランニングやテレワークなどのながら作業に適しています。
【デメリット①】音質がやや劣る
デメリットとしては、普通のイヤホンと比べ、音質がやや劣ります。
ハイレゾ対応イヤホンとかと比較してしまうと、その差は明らかです。
【デメリット②】音漏れする
骨伝導イヤホンは「音漏れする」前提で使用する必要があります。
なので、図書館や電車内など音漏れが周りの迷惑になる場所では、骨伝導イヤホンはあまりおすすめできません。
【デメリット③】値段が高い
通常のイヤホンと比べ、骨伝導イヤホンはやや値段が高めです。
1,000円台から販売されているものもありますが、どれもレビュー評価が低いため、実用的かどうかは運任せとなります。
では、どういった商品を選んだらよいのか?
これより、「ヨガ」におすすめの骨伝導イヤホンを3つ紹介します。
ヨガにおすすめの骨伝導イヤホン3選
オンラインレッスンなどで使用するなら、少なくとも以下の3つを満たしているのがいいと思います。
- 防水機能
- 長時間利用
- 無線タイプ
上記を満たしつつ、ヨガインストラクターにおすすめ商品は以下の3つです。
AfterShokz「Aeropex AFT-EP」
骨伝導で有名な「AfterShokz」から発売されているイヤホン。
このイヤホン極限まで軽くし小型化されているので、装着感がとてもよいです。
防水機能が備わっており汗をかいても安心。
また、1回の充電で8時間の連続再生できるなどバッテリーの持ちも長いので、複数のレッスンがある日でも問題なく使えます。
AfterShokz「OpenMove」
こちらも「AfterShokz」から発売されている骨伝導イヤホンで、1万円を切るコストパフォーマンスが魅力です。
音楽など音質にこだわらないのであれば、こちらの商品で充分だと思います。
マイクの音質も聞き取りやすく、騒音にも強いので通話も快適。
初めて骨伝導イヤホンを買う方にイチオシです。
BoCo「earsopen PEACE TW-1」
このイヤホンの特徴は、左右分離型の完全ワイヤレス方式なところ。
フィット感も優れていて脱落しづらく、動きのあるヨガレッスンなどにも適しています。
音漏れについても従来製品と比較して50%軽減されているなど、品質向上にも取り組んでいます。
連続再生時間は5時間、防水機能も備わっています。
まとめ Q&A
本日は骨伝導イヤホンについて解説しました。
本記事の内容を改めてまとめると以下のとおり。
骨伝導イヤホンのメリットは?
- イヤホン難聴(音響性難聴)
- カビ(外耳道真菌症)
近年、急増している上記の健康被害の発症リスクを抑えてくれます。
骨伝導イヤホンのデメリットは?
主なデメリットは3点。
- 音質がやや劣る
- 音漏れする
- 値段が高い
骨伝導イヤホンは周りに音漏れする前提で使用する必要がありますので、使用環境は制限されます。
ヨガインストラクターが選ぶポイントは?
- 防水機能
- 長時間利用
- 無線タイプ
イヤホン難聴は少しずつ進行していくため、症状を自覚しにくいという特徴があり、失った聴覚は戻らないと言われています。
オンラインヨガなどでイヤホンの使用時間が長いヨガインストラクターは、他の人よりリスクが高いです。
なので「耳を守る」という点においては、「骨伝導イヤホン」に投資する価値はあると思います。
本日は以上です。
この記事がどなたかのお役に立てたら嬉しいです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
本記事の参考文献
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