
これからダイエット資格を取得する初心者に、おすすめの資格を教えて欲しいな。
本記事では上記のお悩みにお答えします。
本記事の内容
- ダイエット資格は大きく3種類
- 目的別おすすめダイエット資格7選
- ダイエット資格を目指す際の注意点
ダイエット関連の資格を取得しようと考えているけれど、「どんな資格があるのかよく分からない。手っ取り早く把握できたらいいのにな」、と悩んでいませんか?
本記事では、そんなみなさんに代わって日本で取得できる主要なダイエット資格をまとめました。
薄々感じているとは思いますが、ダイエット資格はとても数が多く、運動療法を学ぶものから食事について特化した講座まで、数が多い上に特徴もそれぞれ異なります。
そんな中から自分に合った資格を選ぶためには、「なぜダイエット資格の取得が必要なのか」を明確にすることも大切。
あらかじめ目的を整理しておくことで、どの資格が自分に合っているのか、道筋が立てやすくなりますよ。
ということで、本記事ではダイエット資格の種類についての解説から、自分に合ったダイエット資格の選び方についてまで、完全網羅で解説します。

ダイエット資格の種類は大きく3つに分類
ダイエット資格は、大きく3つの種類に分けることができます。
- 運動からアプローチする資格
- 食事からアプローチする資格
- メンタルからアプローチする資格
今一度、みなさんに考えておいて欲しいのは、自分が資格を取得する目的。
今後、どのように活動していきたいかの方向性を考慮して、どんな資格であれば自分の付加価値を最も高めてくれそうか、照らし合わせながら候補を絞っていくとよいでしょう。
例えば、ダイエット資格の取得を目指す人の多くは、フィットネスジムやパーソナルトレーニングジムなどで働いているインストラクターの人が多いですが、最近では自身や家族のダイエットのために資格を取得する方も増えています。
また、自分のために始めたダイエットだとしても、ダイエット成功体験と専門知識を備えた「ダイエット関連に詳しいWebライター」として活躍する、なんて人も。
資格の活かし方はそれぞれなので、どのように資格を活かしていきたいか、じっくり考えてみる時間をつくってみるのがおすすめです。

目的別ダイエット資格の選び方
自分に合ったダイエット資格の選び方について、もう少しだけ深掘りしてみましょう。
先程の分類を目的別に分類するとこんな感じ。
- 運動からアプローチする資格
⇒ ジムなどのインストラクターとしての活動に活かしたい方 - 食事からアプローチする資格
⇒ 家族のダイエットサポートや、食事のメニュー開発などに携わる方 - メンタルからアプローチする資格
⇒ パーソナル要素の強いインストラクターの活動に活かしたい方
もちろん、上記はあくまで目安。
講座によっても網羅している範囲が異なりますので、これより紹介する7個の資格の詳細を参考に、自分が学びたい項目は、どの資格に含まれているのか・いないのか、吟味してみてください。
おすすめダイエット資格7選
さてさて、いよいよ具体的におすすめの「ダイエット資格」を紹介していきます。
具体的には、以下の7個です。
- ダイエットアドバイザー
〈日本生活環境支援協会(JLESA)〉 - シェイプアップインストラクター
〈日本インストラクター技術協会(JIA)〉 - ダイエットインストラクター
〈一般財団法人 日本能力開発推進協会〉 - JOPHダイエットアドバイザー ほか
〈日本肥満予防健康協会(JOPH)〉 - ダイエットインストラクター ほか
〈日本ダイエット健康協会〉 - インナービューティーダイエットアドバイザー
〈日本インナービューティーダイエット協会〉 - ダイエット&ビューティースペシャリスト
〈全米エクササイズ&スポーツトレーナー協会(NESTA)〉
それぞれの資格について、詳しく解説しますね。
❶ ダイエットアドバイザー/日本生活環境支援協会(JLESA)
ダイエットアドバイザーは、栄養と食生活の基本を理解していることを証明する資格です。
SARAスクールで学ぶことができ、認定資格は日本生活環境支援協会(JLESA)が発行。
「ダイエットアドバイザー」資格の他に、下記でも紹介する「シェイプアップインストラクター」資格の2資格を同時に取得できます。
また、基本講座とスペシャル講座の2コースに分かれており、スペシャルコースを選んだ場合は特定の課題を提出することで試験免除で資格取得が可能。
試験が苦手な人や、確実に資格を取得したい人におすすめです。
講座概要
横にスクロールします ⇒
資格名 | ダイエットアドバイザー |
学べるスクール | SARAスクール |
資格発行団体 | 日本生活環境支援協会(JLESA) |
費用 | 基本講座:59,800円 スペシャル講座:79,800円 |
受験場所 | 自宅 |
学習内容 | ダイエットの意味について 体型別太りやすい原因 食事バランスと食べ物別の栄養素について 注意すべき食べ物や飲み物 水の飲み方 血糖値を上げにくい食事法 8時間ダイエット法 プロテインの摂取の仕方など |
❷ シェイプアップインストラクター/日本インストラクター技術協会(JIA)
シェイプアップインストラクターは、シェイプアップに関する基本的な知識を有していることを証明する資格です。
SARAスクールで学ぶことができ、認定資格は日本生活環境支援協会(JLESA)が発行。
前述のとおり、「シェイプアップインストラクター」資格の他に、「ダイエットアドバイザー」資格の2資格を同時に取得でき、基本講座とスペシャル講座の2コースがあります。
講座概要
横にスクロールします ⇒
資格名 | シェイプアップインストラクター |
学べるスクール | SARAスクール |
資格発行団体 | 日本生活環境支援協会(JLESA) |
費用 | 基本講座:59,800円 スペシャル講座:79,800円 |
受験場所 | 自宅 |
学習内容 | シェイプアップの基礎知識 脂肪の燃焼方法 部分別の痩せ方 効果的なストレッチ 男女別のダイエット法 意志の保ち方 通勤時間などを有効に使う方法 縄跳びでの脂肪燃焼法 有酸素運動 むくみを取り除く方法など |
❸ ダイエットインストラクター/日本能力開発推進協会(JADP)
ダイエットインストラクターは、ダイエットのために必要な基礎知識や心のコントロール、効率的に脂肪を燃焼させるエクササイズなどの専門的な知識と技術を学んでいることを証明する資格です。
キャリカレで学ぶことができ、認定資格は一般財団法人 日本能力開発推進協会が発行。
正確なダイエットの知識を「食」「心理学」「運動法」の3つの側面からアプローチしているのが特徴です。
また、資格試験はテキストを見ながら受験可能なので、暗記が苦手な方にもおすすめです。
講座概要
横にスクロールします ⇒
資格名 | ダイエットインストラクター |
学べるスクール | キャリカレ |
資格発行団体 | 一般財団法人 日本能力開発推進協会(JADP) |
費用 | 78,800円 +受験料:5,600円 |
受験場所 | 自宅 |
学習内容 | ダイエットにおける体と心 ダイエットに適した食事のとり方 ダイエットエクササイズの理論と実践 理論的ダイエット全般 アルコールと間食 運動と活動 ダイエットの誤解 脂肪について など |
❹ JOPHダイエットアドバイザー/日本肥満予防健康協会(JOPH)
JOPHダイエットアドバイザーは、6時間でダイエット指導の実践を具体的に学ぶことができる講座。
短期間で資格取得を希望する人におすすめです。
無理なく健康的にダイエットを行うためのバランスの良い食事・運動・意識療法などの体質改善を推進するための知識を学びます。
対面で学ぶ講座と、動画を視聴して学ぶ講座を選ぶことができます。
講座概要
横にスクロールします ⇒
資格名 | JOPHダイエットアドバイザー |
学べるスクール | 日本肥満予防健康協会(JOPH) |
資格発行団体 | 日本肥満予防健康協会(JOPH) |
費用 | 通学講座:38,500円 JOPH動画会員:33,000円(年会費+試験料) |
受験場所 | 通学講座:学習の最後に筆記試験または在宅 JOPH動画会員:在宅 |
学習内容 | 太りにくい体のつくり方・リバウンドしないダイエットの方法 なぜダイエット中でも糖質、たんぱく質、脂質をとるのか? なぜ血糖値が上がりやすい食べ物を控えたほうがいいのか? 美しく健康的にやせるためのオイルのとり方 脂肪を効率的に燃焼させる運動法 ダイエットカウンセリングの方法 など |
❺ ダイエット検定2級・1級/日本ダイエット健康協会
ダイエット検定は、日本ダイエット健康協会が発行する資格です。
ダイエット検定には2種類あります。
- 2級:生活アドバイザー
- 1級:プロフェッショナルアドバイザー
2級から始め、合格すると1級の受験資格が得られます。
それぞれ90分の対策講座(各3,800円)と専用のテキスト(各2,200円)が用意されておりますが、検定の出題範囲はテキストからなので対策講座の受講はマストではありません。
1級合格者は、さらに上位資格の「ダイエットインストラクター」資格に進むこともできます。
短期間&費用を抑えて資格を取得したい人におすすめです。
講座概要
横にスクロールします ⇒
資格名 | ダイエット検定2級・1級 |
学べるスクール | 日本ダイエット健康協会 |
資格発行団体 | 日本ダイエット健康協会 |
費用 | 検定料金:2級 6,600円、1級 7,700円 |
受験場所 | オンラインまたは東京会場 |
学習内容 | 一般教養、歴史、栄養学、生理学、解剖学、スポーツ医学、アロマテラピー、東洋医学など |
❻ インナービューティーダイエットアドバイザー/日本インナービューティーダイエット協会
インナービューティーダイエットアドバイザーは、日本インナービューティーダイエット協会が発行する資格で、料理に特化しています。
このコースでは、太る・痩せるについての栄養学のメカニズムを学ぶことはもちろん、野菜の切り方や玄米の炊き方、だしの取り方など、ダイエットに特化した調理方法までを総合的に学びます。
1日で取得することができ、通学の他にオンラインでの受講も可能です。
講座概要
横にスクロールします ⇒
資格名 | インナービューティーダイエットアドバイザー |
学べるスクール | 日本インナービューティーダイエット協会 |
資格発行団体 | 日本インナービューティーダイエット協会 |
費用 | 55,000円 |
受験場所 | オンラインまたは東京、大阪 |
出題内容 | インナービューティダイエットとは 太る、痩せるのメカニズム 美しくなる料理の基礎 ダイエットに適した調理方法 腸を健康にする発酵調味料 甘味との上手な付き合い方 食べすぎた時の効果的なメンテナンス 食べるほど美しくなる満足ご飯の秘訣 |
❼ NESTA-DBS(ダイエット&ビューティースペシャリスト)/NESTA(全米エクササイズ&スポーツトレーナー協会)
トレーナーやインストラクターとして働きつつ、女性向けのダイエットメニューを取り入れたいと思っている人におすすめなのがこちらの資格がおすすめ。
NESTAジャパンが認定するNESTA-DBSは、本格的なトレーニング方法や精神面の支援を行うことができるようになるプロ向けの資格です。
NESTA-DBSを取得することで、専門的な女性向けダイエットトレーニングなどを提供できるスキルを保有していることを証明できます。
2日間の講習を受けた後、試験問題を自宅に持ち帰って受験する「テイクホーム形式」という方法で行われます。
講座概要
横にスクロールします ⇒
資格名 | NESTA-DBS(ダイエット&ビューティースペシャリスト) |
学べるスクール | NESTA(全米エクササイズ&スポーツトレーナー協会) |
資格発行団体 | NESTA(全米エクササイズ&スポーツトレーナー協会) |
費用 | NESTA会員:64,900円 非会員:69,300円 |
受験場所 | 自宅 |
学習内容 | 美しくなるための法則 女性の体と心についての理解 適切な姿勢評価とエクササイズのスキル 肉体や心理の変化に合わせたプランニングスキル |
結局、ダイエット資格はどれがいい?
目的によっても異なりますが、個人的におすすめのダイエット資格を挙げさせてもらうと、以下の2つです。
- ダイエットアドバイザー(JLESA)
- ダイエット&ビューティースペシャリスト(NESTA)
隙間時間を活用して効率的にダイエット資格を取るなら、通信講座が一番です。
中でも「ダイエットアドバイザー」は、1つの講座で「ダイエットアドバイザー」と「シェイプアップインストラクター」のダブル資格が取得できるので、自身のプロフィールを充実させたい人にもってこいです。
また、本格的にトレーナーとして活動に軸を置きたいのなら、「NESTA-DBS(ダイエット&ビューティースペシャリスト)」がおすすめ。
NESTAは、トレーナー業界において非常に高い知名度を持つ組織として知られています。
あなたがダイエットについて指導するのにふさわしい人物であると証明するには、広く評価されている資格を取得することが最も確実な方法です。
ダイエット資格を目指す上で注意すべきこと
ダイエット指導に関する仕事は、いわゆる「資格職」ではありません。やろうと思ったら誰でもできます。
なので、「資格を取得したら仕事が得られる」といった期待をしていたら、なかなか資格を活かすことは難しいです。
ダイエットの資格を単体で就職に生かすと考えるのではなく、すでに持っている他の資格と組み合わせて活用することをおすすめします。
例えば、ヨガのインストラクターの資格を持っていて、ダイエットの資格も持っている場合です。
この2つの資格を組み合わせることで、お客さまからニーズの高いパッケージを提供することができるようになります。
ヨガのレッスンだけでなく、ダイエットのアドバイスも提供することによって付加価値を高め、高単価商品を販売できるようになります。
まとめ、ダイエットは永遠に人気のテーマ
本記事では日本で取得できる主要な「ダイエット資格」について紹介しました。
改めてまとめると、以下の7つ。
- ダイエットアドバイザー
〈日本生活環境支援協会(JLESA)〉 - シェイプアップインストラクター
〈日本インストラクター技術協会(JIA)〉 - ダイエットインストラクター
〈一般財団法人 日本能力開発推進協会〉 - JOPHダイエットアドバイザー ほか
〈日本肥満予防健康協会(JOPH)〉 - ダイエットインストラクター ほか
〈日本ダイエット健康協会〉 - インナービューティーダイエットアドバイザー
〈日本インナービューティーダイエット協会〉 - ダイエット&ビューティースペシャリスト
〈全米エクササイズ&スポーツトレーナー協会(NESTA)〉
ダイエットはメジャーな話題でありながら、残念なことに成功率は高くありません。
そのため、多くのダイエット商品が氾濫しており、ダイエットビジネスの市場規模は2兆円とも言われています。
また、世界的に見ても肥満と関連性の高い糖尿病発症者は、30年の間に1.5倍に増加しているという事実もあります。
ダイエット資格を取得することで、将来の見込み顧客に自分の専門性を示すことができ、ビジネスチャンスが広がります。
ダイエット関連の資格を持っているからといって、必ず仕事が獲得できるわけではありませんが、資格を取得することで、将来の見込み顧客に自分の専門性を示すことができ、ビジネスチャンスが広がります。
ぜひ、資格取得にチャレンジしてみてくださいね。
本日は以上です。
この記事が、あなたのお役に立てたらうれしいです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
参考資料
- HALF TIME「ダイエットビジネス、課題と注目の分野は?」
- BMJ 2022年12月7日「Study shows substantial rise in type 2 diabetes among young people over past 30 years」
- ブリティッシュ メディカル ジャーナル 2022年12月7日「Global burden of type 2 diabetes in adolescents and young adults, 1990-2019: systematic analysis of the Global Burden of Disease Study 2019」