
開業届について知りたいです!
まもなくヨガスクールを卒業予定で、卒業後はフリーランスのヨガインストラクターとして活動しようと考えてます。
開業届はどのタイミングで提出したらいいの?
そもそも開業届は出した方がいいの?
開業届について教えて!
本日はこんなお悩みにお答えします。
本記事の内容は以下のとおり。
- 開業届を提出するタイミングが分かる
- 開業届をだすメリット・デメリットが分かる
- 開業届の書き方・提出方法が分かる
✔本記事を書いた人
ucozi(@ucozi_ikeda)
この記事を書いている私は、ヨガスクールで宣伝部長として働いています。
仕事を通じて得た情報をもとに、信頼性の高い記事をお届けしています。
この記事ではヨガインストラクターの開業届について詳しく解説します。
結論から先に言うと、本気でフリーランスのヨガインストラクターとして活動するなら、開業届は提出した方がいいです。
でも、手続きとか書類とか、はじめてだとよく分からないですよね。
そんな、手続きアレルギーの方でも分かるよう「ざっくり」と開業届の概要まとめました。
ぜひ、参考にしてください。
開業届は開業日から1ヶ月以内、提出は義務化されてます
原則として、開業届は「事業の開始の事実があった日(=開業日)から1カ月以内に提出しなければならない」と、所得税法229条で定められています。
つまり、「フリーランスで活動する」となったら、開業届の提出は義務となってます。

開業届を提出せずに活動しているヨガインストラクターも居ますよね?
提出しない場合、罰則とかあるの?

「じゃあ、開業届ださなくてもいいじゃん」と思ったかもしれませんが、開業届は提出することで節税効果の高い青色申告が行えるほか、いくつかメリットがあります。
開業届をだすメリット5つ
開業届を出すメリットは、主に5つ。
- 節税効果の高い青色申告が行える
- 赤字は3年繰り越せる
- 小規模企業共済に申し込める
- 働いている証明になる
- 屋号で口座が作れる
それぞれ詳しく解説します。
【メリット①】節税効果の高い青色申告が行える
確定申告には白色と青色の二種類があります。
開業届を提出すると、この青色申告で確定申告ができるようになります。
青色申告のメリットは、税金が安くなるということ。
ここ、今回紹介したい最大の利点です。
青色申告には「青色申告特別控除」という制度があります。
具体的には「所得金額」から最大65万円が控除されるというもの。
所得金額が安くなるので、「所得税」や「住民税」が安くなります。
例えば、以下だった人の場合、
- 年収400万円
- 経費80万円
納税額の差は約16万円変わってきます。
つまり、手元に16万が残るということ。
かなり違いますよね。

ちなみに、「収入」と「所得」は違いますので、気になる人はググッてください。
【メリット②】赤字は3年繰り越せる
開業届を出しておけば、赤字を3年間繰り越せます。
これもつまり「税金が安くなる」ということです。
例えば、以下の人の場合、
- 初年度がんばって50万稼いだ
- でも経費が80万かかっちゃった
この場合30万の赤字ですが、次年度の所得から30万を引いた金額で税金を計算できるよ、という制度です。
この制度は白色申告では適用されないので、青色申告ならではのメリットです。
【メリット③】小規模企業共済に申し込める
小規模企業共済とは、フリーランスの退職金制度のようなものです。
毎月、1,000円〜70,000円の範囲で積立でき、掛金は全て所得控除できます。
これは退職や廃業したときに、それまでの掛金がまとまって戻ってくるもの。
ただ、この制度は注意も必要。
- 加入期間が短いと損をする
- 年収が低いと損をする
加入は、しっかり安定した収入を維持できるようになってからでもいいと思います。
【メリット④】働いている証明になる
小さいお子様がいて、保育園などに預ける場合は、開業届が証明書として使えます。
通常、「就労証明書」というものを提出しますが、フリーランスの場合は自分で書くことになるので、客観的な証明として開業届を提出できます。
【メリット⑤】屋号で口座が作れる
開業届には「屋号」を記入する欄がありますが、これを記入することで、その名称の銀行口座を作成できます。
お店の名前をイメージしてもらえば分かりやすいと思います。
例えば、こんな感じ。
- ○○屋
- ○○堂
- ○○工房
- ○○商店
- ○○本舗
- ○○サロン
- ○○家
ただ、屋号の記入は必須では無いので、空欄でもOKです。
あと、後からでも屋号の変更は可能です。
確定申告の際に変更できます。
開業届を出すデメリット2つ
人によっては開業届を出さない方がいい、という場合もあります。
デメリットをまとめると、以下のとおり。
- 失業手当の対象外になる
- 家族の扶養から外れる可能性がある
【デメリット①】失業手当の対象外になる
失業手当は、会社員が失業した場合に受給できる手当です。
なので開業届を出したら、失業状態じゃなくなるので、手当はもらえなくなります。
「フリーになったばかりで収入がなくてもダメなの?」と思うかもしれませんが、ダメです。
開業日は自分で決められる
「じゃあ、開業届出したくないな」と思った方に朗報です。
「開業届は開業日から1ヶ月以内に提出しないといけない」と言いましたが、開業日は自分で決めることができます。
なので失業手当を受給した後に開業届を出してもオーケー。
開業日は、
- 独立しようと思った日
- 資格を取った日
- 自分の誕生日
- 何かの記念日
などに設定する人が多いですが、
- 仕事を受注した日
を開業日としても問題ありません。
利用できる制度はうまく活用しましょう。
【デメリット②】家族の扶養から外れる可能性がある
フリーランスになると収入が少なくても「健康保険の扶養」に入れない場合があります。
これは組合によって、規定が異なります。
- 収入に応じて
- 収入に関わらず
という感じなので、気になる方は健康保険組合に問い合わせてみましょう。
開業届の入手方法をざっくり解説
最後に、開業届の入手方法について説明します。
書類は以下の3つの方法で入手できます。
- 税務署窓口で書類をもらう
- 国税庁のサイトからダウンロードする
- 無料サービスを使う(おすすめ)
ついでに提出方法についても述べておくと、提出方法は3つから選べます。
- 税務署の窓口に提出する
- 税務署宛に郵送する
- 国税庁のe-Taxを使う
e-Taxを使って開業届を提出する場合、パソコンとインターネット環境、ICカードリーダライタ、マイナンバーカードが必要。
また、利用者識別番号の取得、電子証明書の取得、e-Taxソフトのインストールなど、事前準備も必要です。
【入手方法①】窓口で書類をもらう
特に事務所を新たに設けない場合は、ご自宅近くの税務署に行って、「開業届ください」と伝えれば、書類をもらえます。
【入手方法②】ダウンロードする
インターネットが使えるなら、国税庁のホームページからもダウンロード可能です。
【入手方法③】無料サービスを使う(おすすめ)
開業届は作成ツールを利用するのが一番分かりやすくてラクです。
案内に沿って必要事項を入力、PDF保存すれば迷わず書類が完成します。
自分が管轄する税務署も調べられて、中には宛名ラベルまで作成してくれますので、あとは出力して郵送すれば終了。
無料で使えるのもありがたいです。
おすすめの作成サービスは、下記3つ。
個人的なおすすめは「freee(フリー)」ですかね。
開業届以外は有料ですが、青色申告の書類作成も含めてひと通りの機能を網羅しつつ、980円/月(税抜)〜と安いから。
でも、どれを選んでも間違いないと思います。
開業届と同時に青色申告もしよう
開業届を提出するなら、同時に「青色申告承認申請書」も提出しましょう。
これは、節税効果の高い「青色申告」で確定申告をしたい場合に提出しておく必要のある書類です。
フリーランスになるための必要な手続きについては、以下の記事で詳しく解説しています。
まとめ|フリーランスとして活動するなら、開業届は必須です
いかがでしたでしょうか?
今回は、開業届について解説しました。
改めてまとめると以下のとおり。
ポイント
ポイント
- 開業届は開業日から1ヶ月以内
- 提出は義務化されている
- 提出しなくても罰則はない
- 提出することで青色申告が利用できる
- 開業届の作成はfreee(フリー)がおすすめ
フリーランスのヨガインストラクターになるための必要な手続きについては、以下の記事でも詳しく解説しています。
よければ参考にしてください。
本日はこのあたりで。
今回の記事が、皆さまのお役に立てれば嬉しいです。
本日も最後までお読みいただきまして、誠にありがとうございました。
参考資料
こちらもチェック!

