ヨガインストラクターになるには、解剖学をマスターしないとダメですか?
なんだかちょっと難しそうで萎えます。
そもそも解剖学って、何のために学ぶの?
学ぶとどんないいことがあるの?
本日は、こんな悩みにお答えします。
本記事の内容は以下の通り。
- 解剖学を学ぶ理由が分かる
- 解剖学を学ぶメリットが分かる
- 解剖学の効果的な学び方が分かる
✔本記事を書いた人
ucozi(@ucozi_ikeda)
この記事を書いている私は、ヨガスクールで宣伝部長として働いています。
仕事を通じて得た情報をもとに、信頼性の高い記事をお届けしています。
正直、解剖学の知識がなくてもヨガインストラクターにはなれます。
ヨガスタジオのレッスンに出て、プログラムを覚えてしまえばレッスンは提供できてしまうから。
でも、暗記しただけのインストラクターというのは、プロフェッショナルと言えるでしょうか?
そもそもプロフェッショナルなヨガインストラクターとは何でしょうか?
プロの要素の一つに、解剖学的視点を持っているか否かだと私は思います。
そこで、本記事では「解剖学を学ぶ」について解説します。
解剖学では確かに耳慣れない用語などでてきて苦手意識を持つ気持ちも分かりますが、学ぶ目的を知ったら前向きに取り組めると思います。
ヨガインストラクターへの道を検討している人にもおすすめの内容ですので、ぜひ最後までご覧ください。
ヨガインストラクターが解剖学を学ぶ理由
ヨガインストラクターが解剖学、とりわけ機能解剖学(運動器に関する学問)を学ぶ理由はたった2つです。
- 体を鍛えるためには何をしたらいいのか
- どんな動きをしたらケガにつながるのか
なぜなら、現代ヨガではポーズがメイン=ハタヨガをベースにしたものだからです。
実はヨガにはいろいろな流派があり、まったく体を動かさないものもあります。
しかし、皆さんが目指すヨガインストラクターは、ポーズをとることがメインのものだと思いますので、そのための勉強=機能解剖学は避けて通れません。
現代ヨガはアメリカ経由のヨガ
ヨガは古代インドで生まれたと言われていますが、今、日本で流行しているヨガはアメリカを経由したヨガです。
フィットネス・ストレッチ・トレーニングの要素が強まり、元々の精神的な要素が弱まったもの。
効果を求める傾向が強いので、解剖学の知識は必須です。
例えば、ブームとなった「ゼロトレ」や「どSストレッチ」なども「姿勢」にアプローチしたものであり、解剖学を学んでいると理解度がぜんぜん違ってきます。
ケガが多いのは、インストラクターによるアジャストメント時
意外かもしれませんが、ヨガでケガが多いのはインストラクターによるアジャストメントの時です。
アジャストメントとはインストラクターが体に触れて調整すること。
「機能解剖学を学んでいないと、アジャストなんてさせません」というのはヨガスクールの先生からよく聞く言葉。
しかし機能解剖学を学ぶことで、どんな時に怪我をしやすいのか、怪我をしやすい関節のポジションなどを理解できます。
解剖学を学ぶメリットが分かる
機能解剖学を学ぶことで得られるメリットはたくさんあります。
ヨガインストラクターに限定すれば、以下の3つが挙げられます。
- 理由が分かる
- 伝える力が身につく
- 予測する力が身につく
順番に解説します。
【メリット①】理由が分かる
目の前の生徒さんが、なぜ特定のアーサナが苦手なのか、その原因が分かります。
「どの筋肉の柔軟性が不足しているからですよ」といったように、生徒さんごとに合わせたアドバイスができるようになります。
一般論でなく、その人の特徴を診てのアドバイスなので、インストラクターとしての信頼度は高いですよね。
【メリット②】伝える力が身につく
原因がわかったら「どのように改善すれば良いか」や「レッスン前後でどのように変化したか」、など具体的に伝えることができるようになります。
生徒さんが「ここを改善したい」と思えたら、あなたからレッスンを学びたい明確な理由が生まれます。
つまり、リピートする理由が見つかるのです。
【メリット③】予測する力が身につく
機能解剖学を学んでいくと、会話や姿勢などから日常生活の癖や体のバランスについて予測することができます。
例えば来店時の姿勢や歩く癖から、辛い箇所を予測するといったこともできます。
「なんで分かるの?」みたいなインパクトを与えられたら、あなたのコミュニケーション能力は絶大にアップします。
解剖学の効果的な学び方
解剖学の大切さは分かったけど、専門用語とか多くてすぐ眠くなっちゃう。
効果的な勉強方法とかあったら教えて!
効果的に知識を身につけてたいのなら、2つのことを意識すると良いです。
- こまめにアウトプットする
- 実働に応用する
これはラーニングピラミッド(勉強方法によって記憶の定着に違いを示したもの)でも明らかにされた、最も記憶に残りやすい勉強方法です。
講義を聞いているだけだと、半年後には5%しか覚えてないそうです。
ほぼ、忘れてますね。
今回紹介するのは、記憶の定着率が高い下2つの方法です。
順番に解説します。
【効果的な学び方①】こまめにアウトプットする
アウトプットするとは、学んだ内容を他人に伝えること。
先程の表を見ると、座学、つまり講義を聞くのに比べて記憶の定着率には18倍もの効果があります。
そこでおすすめなのがブログです。
学んだことをブログの記事にまとめることで、記憶の定着はもちろん、今後ヨガインストラクターとして活動するためのツールとしても使えます。
ブログのメリットについては以下の記事で解説しています。
【効果的な学び方②】実働に応用する
記憶の定着率が二番目に高いのが、練習。
解剖学なら、実際に自分の体を動かして、意識しながら学ぶのがいいです。
もし、これからヨガ資格の養成スクールを選ぶのなら、実際に体験しながらアウトプットできる環境があるかは大事なポイントだと思います。
個人的には以下のスクールがおすすめです。
ヨガスクールは近年増加傾向にあり、認定校になってから日が浅いスクールが多いのですが、3スクールは認定校としての活動期間も長く、卒業生数も多い実績のあるスクールです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
本日はヨガインストラクターが機能解剖学を学ぶべき理由について解説しました。
改めてまとめると、理由は2つ。
ポイント
- 体を鍛えるためには何をしたらいいのか
- どんな動きをしたらケガにつながるのか
正しい解剖学の知識を身につけたら、おばあちゃんを筋肉痛にすることも可能。
「無理をしないでください」と言ってしまうのは簡単ですが、適度な無理をさせてあげられたら、そんなインストラクターを目指して欲しいと思います。
本日はこのあたりで。
今回の記事が、皆さまのお役に立てれば嬉しいです。
本日も最後までお読みいただきまして、誠にありがとうございました。
※注意
ラーニングピラミッドについては、定着率を示す数値に根拠がないとする意見もあります。
しかしながら、能動的に学習するほど記憶の定着に期待できるというのは、別の研究でも報告されていますので、積極的にアウトプットしていきましょう。
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