
セルフブランディングについて教えてください。
現在、ヨガスタジオで働いています。
ヨガインストラクターとして活躍するには、何も考えずにヨガの知識だけを増やしても、現在の多様化した社会では通用しないと思っています。
いずれフリーランスとして独立したいと思っているので、今のうちに自分の見せ方や売り方を知っておき、セルフブランディングを行っておいて損はないと思っています。
本日は、こんなお悩みにお答えします。
本記事の内容は以下のとおり。
- ブランディングの本質
- セルフブランディングの3つのメリット
- セルフブランディングの5つの方法
✔本記事を書いた人
ucozi(@ucozi_ikeda)
フリーランスとして活動するなら、今の時代、セルフブランディングを意識して実践する必要があります。
この記事をご覧いただいているあなたも、それを実現する方法を模索している方だと思います。
そこで今回は、ブランディングの意味を解説しつつ、本当に大切なセルフブランディングの方法について解説します。
はじめに伝えておきますが、ブランディングとは、「自分を凄そうな人に見せる」ということではありません。
ブランディングを「イメージ操作して作り上げる」ように考える人が多いですが、それは本質ではありません。
本記事を書く私は、過去にコンサルティング会社で上場企業のブランディングをお手伝いをした経験があります。
当時の師匠から叩き込まれた教えを、皆さまにシェアさせていただきます。
ブランディングの本質とは?
ブランディングの本質は「自分が大事にしていること」をきちんと伝えることです。
そして、そのメッセージを受け取った人が、こちらが希望するイメージを持ってくれることでブランドは成立します。
つまり、自分一人でどうこうできるものではありません。
ここ、すごい大事な考え方です。
ブランドは一人では生まれない
なんの本だったか忘れてしまいましたが、「ブランドは、あなたの想いに共感する人々が集合することによって生まれるもの」とありました。
つまり、ブランディングには「相手にどう思ってもらえるか」という視点がとても大事になってきます。
ブランドは「縁起」に似ている
ちょっと脱線しますが、個人的にはブランドの概念は「縁起」に似てると思っています。
「縁起」とは、お釈迦様の解いたとされていること。
この「縁起」を説明する時によく用いられる話が以下の内容。
人は他者(人やもの、出来事)との関わりの中でしか存在できず、自分一人だけでは、自己を規定することができません。
例えば、自分自身を紹介してみてください。
それも、あなたを表現する言葉以外を使わずに。
たぶん、できないと思います。
名前や年齢、出身地、職業、家族、趣味や好きなもの。
自分を説明する場合、これらの情報が必要になってくると思いますが、全部「あなたそのものの情報」ではなく、「あなたと関係のある存在に関する情報」です。
「自分」を説明するためには、自分以外の人やものと絡めないと説明できません。
つまり、「自分という『個』は、他者との関係性によって成り立っている」という考えです。
「ブランド」という言葉に置き換えても、しっくりきませんか?
セルフブランディングの3つのメリット
話を元に戻しまして、セルフブランディングによって得られるメリットについて確認していきましょう。
以下の3つです。
- 信じてもらえる
- 安売りしなくてすむ
- 人脈が広がる
それぞれ深掘りしていきましょう。
【メリット①】信じてもらえる
セルフブランディングがうまくいくと、信じてもらいやすくなります。
今は巷にたくさんの情報が溢れています。
でも、何が正しいのか、私たちはその精査にひとつ一つに時間をかけていられません。
人間はラクをしたい生き物なんで、信用できる人を見つけて、手っ取り早くその人から話を聞くようになります。
例えばYouTube。
同じようなことを話している人はたくさんいるのに、再生回数には酷く差があります。
一度信用を勝ち得ると、その他のことについても信用されやすくなります。
【メリット②】安売りしなくてすむ
ブランディングのメリットは、価格競争から回避できることです。
例えば、Apple製品。
「持っているだけでかっこいい」
という「情緒的価値」を得たことで、iPhoneは一時期では7割弱のシェア率を獲得していたといいます。
また、最近の消費傾向は「つながり」消費とも言われています。
知り合いから買う。
友達から買う。
良く知っている店や個人から買う。
「あなたから買いたい」と思ってもらえたら、そこには「情緒的価値」が生まれている証拠。
あなたが決めた値段で売れるようになります。
【メリット③】人脈が広がる
ブランディングを通じて「○○といえば××さん」という信用ができたら、他人があなたを紹介しやすくなります。
すると、別の分野の人との交流が生まれ、人脈は広がりやすくなります。
セルフブランディングの方法5つ
では、具体的にセルフブランディングを行うための手順を解説します。
- 自分の強みを定義する
- その強みが誰のどんな悩みを解決できそうか考える
- 言語化する(キャッチコピー化)
- プロフィールを作成する
- 発信する
順番に見ていきましょう。
【方法①】自分の強みを定義する
まずは、現在の自分にどのような価値があるかを確認しましょう。
できれば、家族や友人に自分の強みを聞いてみるといいいです。
「自分のことを、番知らないのは自分」というのはよくある話。
せっかくなので聞いてみましょう。

という方は、自己分析ツールを使うのもおすすめです。
以下の記事で詳しく解説しています。
【方法②】その強みが誰のどんな悩みを解決できそうか考える
自分という人間が理解できたら、その強みが誰のどんな役に立てそうか考えます。
その時に役立つのがペルソナです。
ペルソナとは
ペルソナとは簡単に言うと「超具体的な人物像」のこと。
例えば、本ブログではこんな感じの方を想定しています。
性別:女性
世帯規模:一人暮らし
所得:300万円程度
職業:ヨガインストラクター
学歴:短大卒
住所:東京都練馬区
仕事の価値観:30歳を手前に、このままOLとして働くことに違和感を感じる。知人のヨガインストラクターへ相談。仕事を続けながらスクールに通い、卒業を機に思い切って独立。そこまでガツガツと働きたいわけではないが、まだまだ駆け出しで収入が安定せず、生活費のために仕事量が多い。
お金の価値観:お金への執着心はそれほど強くない、ガツガツ稼がなくてもよい。
家族の価値観:両親は好き、実家は近いので、定期的に顔を出している。
人間関係の価値観:友達は多い方。
健康の価値観:健康にはとても興味がある。
潜在ニーズ:お金への執着は強くないが、できればもう少し収入がアップすると生活が安定するので、どうしたらあと3~5万円を稼げるか知りたい。
できるだけ具体的な人物像にすると、この人が悩んでいることがより明確になり、自分に何ができるのかがはっきりします。
【方法③】言語化する
自分の強みが分かったら、伝えたいことを伝わる形で「言語化」しましょう。
言語化するのが難しいという場合は、SNSを参考にするのがおすすめです。
SNSのプロフィールは、一瞬で何者であるかを理解してもらう必要があるので、みな創意工夫にあふれています。
フォロワーの多いヨガインストラクターの事例を挙げると、以下の通り。
参考にしてください。
- @yuko_s_worldyoga
薬剤師×ヨガインストラクター×旅人 - @onaoonao
ラクして楽しく痩せたい方へ 身体の使い方のコツを発信中 - @k_yuria_
もっと" 貴方" で売れていい 新しいライフスタイルビジネス
▶︎ SNS起業コンサル LSC 代表
【方法④】プロフィールを作成する
あなたを表す言葉を生み出したら、それらに至ったあなたの想いや背景をプロフィールにまとめましょう。
その時に役に立つのが「ストーリーテリング」というテクニック。
伝えたい思いを、印象的な体験談やエピソードなどの「物語」と絡めることで強く印象付ける方法です。
プロフィールの書き方については、以下の記事で詳しく解説しています。
【方法⑤】発信する
プロフィールまでできたら、どんどん発信していきましょう。
SNSでの発信もいいですが、できればブログを使った発信がおすすめ。
あなたの想いや考えを、体系立てて説明するなら、まだまだブログが分かりやすいです。
ブログの始め方については、以下の記事で詳しく解説しています。
分かってくれる人だけを対象にしよう
最後に、ブランディングにおいて大切なことをお伝えします。
それは伝える対象を間違えないことです。
あなたのメッセージを受け取ると、人は3つのうちのいずれかの反応をします。
- 分かってくれる人
- 分かろうという気はあるが、情報が不十分で理解できない人
- そもそも「分かろう」という気がない人
この中で、頑張らなければならないのが①②です。
③ではありません。
分かろうとしてくれない人にばかり注力すると疲弊する
分かろうとしてくれない人に注力すると疲弊します。
そもそも「分かろう」としてくれないのですから、当然です。
なのに
「自分の伝え方が不十分だから、分かってもらえないんだ」
と頑張って工夫してしまう。
でも、やっぱり伝わらないので、そのうち「自分はなんて無力なんだ…」となってしまいます。
すると次第に相手にあわせるようになり、結果的に「自分がどうしたいか」が欠落して自分を見失います。
だから、そもそも「分かろう」としてくれない人に注力してはいけません。
まとめ Q&A
いかがでしたでしょうか?
本日はセルフブランディングについて解説しました。
Q.ブランディングとは?
ブランディングの本質は「自分が大事にしていること」をきちんと伝えることでした。
そしてブランドは1人では作ることができず、同じ価値観を共感する人々が集合して生まれるものでした。
Q.ブランディングのメリットは?
ブランディングを通して信用力が上がれば、安売りをしなくて済むようになります。
また、その実績から人脈が広がりやすくなり、新たな付加価値を生むことができるようになります。
Q.ブランディングで狙うべきターゲットは?
ポイント
- 分かってくれる人
- 分かろうという気はあるが、情報が不十分で理解できない人
に対して、メッセージを発信してきましょう。
ポイント
- そもそも「分かろう」という気がない人
に対しては時間と労力の無駄になりますので、無視して大丈夫です。
来世に期待しましょう。
さて、本日はこのあたりで。
今回の記事が、皆さまのお役に立てれば嬉しいです。
本日も最後までお読みいただきまして、誠にありがとうございました。